福島沖、魚の放射能汚染は低下傾向でもヒラメ14.6ベクレル(2016/12/4 毎日新聞)

 原発事故後の福島沖へ自主的に船を出し、魚の放射性セシウム濃度を測定する市民組織「いわき海洋調べ隊 うみラボ」が精力的に活動を続けている。最近ではヒラメなどの底魚でも一般食品中の国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回る例はなく、県の調査でもほとんど検出されていない。うみラボに同行した。【須山勉】

地元、ブランド復活期待
 うみラボは3年前に活動を始めた。福島沖の放射性物質の海洋汚染について国や東京電力など人任せにはせず自ら調べ、状況を全国に発信している。

 先月13日、福島県いわき市久之浜港から釣り船に乗った。東電福島第1原発の2キロ沖で全長90センチ、重さ7.7キロの大型ヒラメが釣り上げられた。仕留めたのは東京からプライベートで参加し、生まれて初めて釣りざおを握ったという公務員の川西恵理子さん。90センチ級は釣りのベテランでもめったに釣れない。

 ヒラメは冷蔵され、うみラボに協力するいわき市の水族館「アクアマリンふくしま」の獣医師、富原聖一さんが解体した。脳の近くにある「耳石(じせき)」の輪紋から「推定11歳。ヒラメの寿命は12歳程度との論文があり、最高齢クラスとみられる」(富原さん)。測定器にかけた切り身1キロから検出された放射性セシウムは14.6ベクレルで、国の基準値を下回った。

 うみラボ共同代表の小松理虔(りけん)さん(37)は「これほど高齢のヒラメの測定は初めてで、数十ベクレルは出ると思っていた。想像以上に低くて安心した」と話した。原発事故当時に成魚で代謝が低く、活動範囲が広くないと高い数値が出る傾向があるというが、事故から時間がたち魚の代替わりも進んでいる。うみラボでは、2014年7月のヒラメ(全長56センチ)から138ベクレルを検出したのが最高という。

 いわき沖のヒラメは「常磐もの」として高く評価され、ブランド復活への期待が地元で高まっている。小松さんは「県や漁協も福島沖で取れた魚の放射性セシウムの測定値を公表しているが、原発に近い海域のサンプルは少ない印象がある。安全の根拠となる情報をもっと踏み込んで発信することが、福島のヒラメの価値を高めていくのではないか」と指摘している。

セシウム濃度低下傾向
 福島県は2014年3月~今年5月、県沿岸から約100キロまでの海域で取れたヒラメ1078検体を調べたところ、1キロ当たりの放射性セシウムは平均9.7ベクレルで、国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を全て下回った。

 地元漁協は福島第1原発の半径20キロを除く海域で試験操業を実施しているが、県によると、15年4月以降に取れた魚で国の基準値を上回った例はなく、ヒラメも含めほとんど検出されていない。

 これを踏まえ国は今年6月にヒラメの出荷制限を解除。9月には試験操業の対象種に加えられた。

 原発事故後、国は県沖で取れる44種類の魚介類について出荷制限を指示。現在はイシガレイやクロダイなど15種類まで減少している。

 東京大の八木信行准教授(水産経済学)は「原発事故当時に浅瀬にいて多量の放射能を浴びた魚もいれば、深い海域で被害を免れた魚もいるなど一概に言えない要素もあるが、福島沖で取れる魚のセシウム濃度は全体的に低下しつつある」と話している。

http://mainichi.jp/articles/20161205/k00/00e/040/186000c
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2011年3月の原発事故時、放射能プルームで被爆。江戸川区の自宅周辺の放射能を測定。測定した結果、放射能汚染が酷いことが判明。妻子は3月より大分県別府市に移住。私も2012年5月末に東京の民間企業を退職し家族と合流。

 

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