諏訪湖、過去最大、ワカサギ大量死 全滅の可能性も(2016/7/29 毎日新聞)

 26〜27日、長野県の諏訪湖でワカサギの大量死が確認された。少雨や高温などの影響で、水中の酸素濃度低下による酸欠が原因とみられる。県や諏訪湖漁協などは28日、岡谷市から下諏訪町の湖岸で死骸を回収。研究機関などは、原因調査やデータ解析に乗り出した。漁業関係者は「過去に例がない」と漁への影響に危機感を強めている。

 漁協によると、ワカサギなどの大量の死骸は26〜27日に発見された。体長4、5センチの2年魚が多く、コイなど他の魚の死骸も交じっていた。湖全域で死骸が確認されており、関係者は「トン単位の被害では」とみる。

 漁協は、湖水に溶け込んでいる酸素量(DO)を10カ所で定期的に調査。15日は夏場の通常の状態だったという。その後も無風や少雨、河川からの流入減少などで酸素供給がほとんどない状態が続き、25、26日に吹いた弱めの風が湖底の貧酸素水をかき混ぜ、全体に無酸素状態が広がった可能性があるという。

 県諏訪地方事務所によると、湖水の酸素濃度は、水面に近い場所で15日に1リットル中7〜8ミリグラムあったものが、27、28日とも貧酸素状態とされる3〜4ミリグラムだった。27日の下諏訪町での簡易水質検査では、有害物質は検出されなかった。県水産試験場諏訪支場(下諏訪町)による死骸の検査でも、寄生虫の影響はなかったという。赤羽一訓・同事務所環境課長は「当面毎日、湖水の酸素量調査を進めたい」と説明する。

 28日の死骸回収には約60人が参加。岡谷市から下諏訪町までの約5キロの湖岸で、3班に分かれて作業をした。この結果、ワカサギ864キロ、コイなど457キロの死骸を回収した。

 漁協は今年、ワカサギの卵6億粒を放流。23日の試験捕獲で、順調に育っていることを確認したばかりだった。藤森貫治・同漁協組合長(72)は「湖底にもまだ相当の死骸があるのではないか。毎年約20トンの漁獲量がある諏訪湖のワカサギが、全滅の可能性がある」と悲痛な表情で話した。

 品質保証できないとして、漁協は諏訪大社お舟祭り(8月1日)に合わせて販売するワカサギの投網漁を中止したほか、盆用の漁の実施も8月上旬の試験結果を見て最終決定する。

http://mainichi.jp/articles/20160729/k00/00e/040/164000c
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