熊本地震、異例の展開 「震度7」2度、震源域拡大(2016/4/22 西日本新聞)

 発生から1週間を過ぎた熊本地震は、観測史上初めて震度7を連発するなど、極めて活発で異例づくしの推移をたどる。震源域は100キロを超えて広がり、内陸型地震としては最多ペースで地震回数を更新中。気象庁が「経験則が通じない」と余震確率の発表を見送るなど、今後の活動を見通せない状況だ。現在動いている断層帯の延長部に活動が広がることを懸念する専門家は多い。

 「非常に活発で、例のないまれな活動を示している」。気象庁の担当者は20日、16日に起きたマグニチュード(M)7・3の「本震」の最大震度を7に上方修正した会見で、これまでの活動をこう総括した。

 14日のM6・5の「前震」に続き、震度7を連続して観測したのは、1949年に「震度7」を設定して以降初めて。こうした異例の事態を踏まえ、同庁は震度6弱以上の地震で通常行っている余震確率の発表を控えている。

 震度7が連続した熊本県益城町では、99年から2000年にかけてM4クラスの小規模地震が続いた。九州大は新たな観測点を増やして警戒。前震を引き起こした日奈久断層帯の北端に、ある程度のエネルギーがたまっていることは分かったが、M7を超える地震の発生は想定外だった。

 同大地震火山観測研究センターの清水洋教授(地震学)は「(この地域で)M7クラスの地震が発生した痕跡がなく、直近でも何らかの異常を見つけることができなかった」と悔しがる。

   ◇    ◇

 地震が各地に広がったことも異例の展開だ。

 前震は日奈久断層帯の北端で発生。約28時間後の16日未明、すぐ北側にある布田川断層帯で約16倍の規模の本震を誘発した。これがさらに北東方面に影響。16日には阿蘇山北部で2回、M5を超す地震が起きた。

 もともと布田川断層帯の北端は阿蘇山の外輪山付近とみられてきたが、本震後に現地調査した名古屋大の鈴木康弘教授(変動地形学)は、さらに3・5キロ北東の外輪山の内側まで延びていることを確認。そこからさらに延長すると、ちょうど地震が増えた阿蘇山北部のエリアと一致する。

 さらに震源は大分県にも飛び火。「別府-万年山断層帯」で16日朝、M5・4の地震が起きた。

 本震では、布田川断層帯の北側が北東側、南側が南西側に引っ張られるように横ずれしたとみられる。一方、東西方向に走っている別府-万年山断層帯は、地盤を南北に引っ張る力が働くことでできた断層だ。東北大の遠田晋次教授(地震地質学)は「布田川断層帯の動きが、別府-万年山断層帯で南北に引っ張る力を促進したことが、飛び火の理由だ」と分析している。

 M3・5以上の地震は21日、200回に達し、04年の新潟県中越地震を上回った。今後、地震学者らが最も懸念するのは、日奈久断層帯の南西側など、一連の地震で揺れていない区間への誘発だ。

 19日には、熊本県南部の八代市で震度5強の地震が発生。大きく三つの区間に分かれる日奈久断層帯のうち、これまで大きな動きがなかった中央区間に震源が移っており、同区間のさらに南西側が動く可能性を指摘する専門家もいる。

 同区間よりさらに南西側の八代海に当たる区間は、文部科学省による今後30年間の地震発生確率評価で、M6クラス以上の地震が起きる可能性が全国トップクラスの最大16%とされている。

 清水教授は「大分県などは徐々に地震が落ち着いていくと思われるが、日奈久断層帯などが引き続きどうなるか、注意を続けなければならない」としている。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/240339
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2011年3月の原発事故時、放射能プルームで被爆。江戸川区の自宅周辺の放射能を測定。測定した結果、放射能汚染が酷いことが判明。妻子は3月より大分県別府市に移住。私も2012年5月末に東京の民間企業を退職し家族と合流。

 

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