熊本地震、復興誓う温泉地 やまぬ余震、別府や由布院閑散(2016/4/19 日本経済新聞)

 19日正午、大分県の別府市営地獄蒸し工房鉄輪(かんなわ)は1家族がテーブルにいるだけで閑古鳥が鳴いていた。鉄輪は別府温泉の中でも湯けむり情緒で人気の地域。周囲には共同浴場などがひしめきあっている。地獄蒸し工房は野菜や魚、肉などを源泉から引き込んだ温泉蒸気で蒸して食べられる施設だ。従業員に聞くと「開業以来、平日の昼でも満席が当たり前だったのに(熊本地震の後の)16日から大きく変わった」と落胆顔だ。

 大分県によると16日に韓国の格安航空会社(LCC)ティーウエイ航空で大分空港に到着した観光客は事前予約では160人を超えていたが、実際には30人足らずだったという。

 「行ってみたい温泉」で上位の常連となっている大分県由布市の由布院温泉。人気の湯の坪街道は普段とは違って、ひっそりと静まりかえっていた。観光客の姿はまばら。ところどころで目立つのは作業服姿で旅館や土産品店を補修する人たちの姿だ。街道沿いの土産店は半分程度は閉まっているところも多く、正面のガラスが割れて、ベニヤ板での補修が痛々しい状況。由布岳を見上げると瓦屋根が破損してブルーシートで覆った屋根も多い。

 「由布院は元気ですということを、全国に発信していかなければ」と語るのは由布院温泉の代表的な旅館である玉の湯の桑野和泉社長。玉の湯も一部で壁や屋根が破損したが、急ピッチで補修が進められている。「日中のカフェは再開した。明日からは宿泊客を受け入れる」と語る。もう一つの人気旅館である亀の井別荘も宿泊受け入れを再開している。

 ただ、今回の地震は余震がいつまで続くのか、通常の地震と違うため安全宣言もできないとあって、余震が発生する可能性があることを確認した上で宿泊の対応を取るしかないとしており、観光客減の影響は長期化しそうだ。

 由布院温泉は1975年4月の大分県中部地震で「由布院が壊滅」との風評被害が出たことで客足が遠のき存続の危機に陥った。そのときに玉の湯の溝口薫平会長や亀の井別荘の中谷健太郎氏らが中心となった辻馬車や音楽祭などのアイデアイベントが今日の由布院温泉隆盛のきっかけとなった。由布院は再び地震の試練を受けようとしている。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASJC19H3Q_Z10C16A4000000/
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2011年3月の原発事故時、放射能プルームで被爆。江戸川区の自宅周辺の放射能を測定。測定した結果、放射能汚染が酷いことが判明。妻子は3月より大分県別府市に移住。私も2012年5月末に東京の民間企業を退職し家族と合流。

 

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